大学生は楽だという話はよく聞くけれど、実際にはそうじゃない大学生もいるのである。というか大学生でも年末は大抵忙しいものです。
前回ブログを書いてから二週間。休みなく爆走し続けて、ようやく一息をつきました。年内に残るテストはあと三つ。それさえクリアすればとりあえず二週間くらいは休める計算です。といっても年明けのテストに向けて勉強はしなくちゃいけないんだけど・・。
まぁ最近生存報告と苦労話しか書いてないので別の話を少し書こうかな。
このところ毎日お風呂に入りながら岩本先生のコミックス版ロックマンXを読んでいます。通常版は古本屋で見つける度に買っているので2セット所持。復刻版はお金がなかったのでX1とX4だけ。敢えて岩本Xに関する詳しい説明は省きますが、これが何度読んでも面白い。
少し長くなるかもしれないので続きは下のリンクをクリック
思えばロックマンXとの出逢いは僕がまだ幼稚園児の頃。親友が楽しそうにプレイしているロックマンXに一目惚れしたことから始まりました。彼は僕が「どうしても貸して欲しい」と頼むと快く貸してくれて、それから毎日毎日遊びました。最初はフルパワーのパスワードを入れてフルアーマーに特殊武器全部、ライフアップとサブタンク全て所持の状態でひたすらクリア済みのステージをぐるぐる回るだけだったけど、あの頃の僕にはそれだけで楽しかった。気が付いたら僕はクリスマスプレゼントにX2を買ってもらっていて、その次のクリスマスプレゼントはX3。X1そのものもあんまりにも僕が好きだからという理由で、親友が自分のソフトをプレゼントしてくれました。その時ようやく小学生になったばかりの僕達。スーパーファミコンのソフトを友達に上げるというのがどれだけ重大なことなのかは今でもわかる。頂いたX1は宝物です。
岩本Xと出逢ったのは小学校に上がるより前。X2を買ってもらったすぐ後のことでした。家族旅行の出先で祖父が気紛れにコミックボンボンを買ってくれた時、ふと開いたページがロックマンX2の漫画版。
当時はまだ字が読めなかったけど、既にストーリーはゼロとの闘いにまで進んでいたこともあって、当時の衝撃は今でも覚えています。
ゲームの中のエックスと違う、ちょっと大人っぽいエックス。美青年だけど敵になってしまった怖いくらいに強いゼロ。字は読めなかったけど、二人の激闘は幼稚園児の僕も震えたのを覚えている。
といっても当時はそのままスルーしてしまって、僕が岩本Xに再会するのはそれからまた少し経った後なんだけど。
それから暫くして字が読めるようになって、僕はふとボンボンが並べられているのを見た。表紙にエックスが描かれていたそれを、僕は母にねだってなんとか買ってもらった。中身は確かX3で、タイガードとの闘いだったと思う。絵の美しさもさることながら熱い台詞の数々にどっぷりはまって、寝る前は毎回岩本Xを読んだ。次のボンボンが出るのがとても楽しみだった。
ゲームの情報もボンボンに載っていて、X4の報せに震えた。そんな具合に幼少時代の僕はロックマンXと一緒に育ったといっても過言ではなかったのかもしれない。
残念ながら大人の事情でX4止まりになってしまった岩本版ロックマンX。復刻版においてもシグマとの決戦が描かれなかったのは、きっとX5が漫画化する予定がないからなんだろうと思う。
でも岩本Xが完結した後もXシリーズは続いた。三年ぶりの5、その一年後の6。PS2に移行した7に、現時点で最終ナンバリングタイトルである8。その出来に一喜一憂しながら、僕はここまで育ってきた。
『懐かしい未来』という言葉が岩本Xではよく使われている。X1で自爆したゼロがエックスに対して云った言葉で、X4ラストを締めた言葉でもある。当時は「未来なのに懐かしいの?ううん?」と首を捻っていたけど、今なら少しは理由がわかるように思う。
漫画の中のエックスは僕が想像していたエックスよりも少しだけ大人で、時には粗い言葉も使う。それでも誰よりも平和を愛していて、優しくって、弱い自分を認めながらも決して立ち止まらないくらいに強かった。たった一人の涙を流せるレプリロイド。それはプレイヤーキャラクターとして無限の力を発揮できるエックスよりもずっとずっと無限の可能性を持っていることを示してくれた気がする。劇中の中でエックスは頻繁に泣く。でもそれは決して泣き虫だからじゃなくて、誰かを愛した証として涙を流す。時には悲しみに泣くこともあったけれど、エックスの涙はいつだって強くて優しかったんだ。
実は今自分がなんでこの記事を書いているかも、何を表したいのかも、どう落ちをつけるかも考えていない。ただふと読み返したエックスの闘いに、幼い頃の自分に再会した気がして、キーボードを叩いてみた。僕が今こうしてロックマン二次創作小説を発表する場としてこのサイトを作ったのも、このブログを書いているのも、全部ロックマンXのお蔭なんだ。人生の路線を決めた作品といってもいいのかもしれない。
それくらいにロックマンXは僕の中で大きな位置を占めているのは確かなんだろう。
ロックマンX。いやいや、エックスよ。僕が君と出逢ってもう十何年になるのかな。君の漫画は完結して、ゲームとしての君も暫く姿を隠してしまったけど、君は今でもどこかで闘っていると思う。漫画の君に出逢うのはもう無いかもしれない。ゲームとしての君が出ることももう無いかもしれない。それでも、君は今でも僕の中で闘ってくれてるよ。
人間疲れるとよくわからない文章を書くもんだ。正直ここまで書いたことを全く覚えちゃいない。でも疲れた中で、ふとエックスの闘いを読み返して良かったと思う。辛いときはいつも君がいてくれたね。
ありがとう。
熱い闘いとドラマを見せてくれた岩本先生も、本当にありがとう。
ああ、ロックマンX新作出ないかな・・・。
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